TOPへ
TOPへ

胃がん

日本人がかかりやすい
「胃がん」

胃がんとは│てんのうじ消化器・IBDクリニック│天王寺駅から徒歩4分胃がんは日本人に多いがんの1つで、新たにがんと診断された人数は大腸がん、肺がんに続いて3番目に多いです。
男性のほうが女性より多く、男性では10人に1人、女性では21人に1人が胃がんに罹患すると推定されています。
胃がんの発症は50歳過ぎで徐々に増加し、80歳代で最も多くなります。
人口の高齢化により罹患数は年々増えていますが、以前よりも早期発見・早期治療が可能となってきたことから、胃がんでの死亡者数は減少傾向です。
胃がんの発症リスクを高める主要因の1つは、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染です。
ピロリ菌が胃の粘膜に棲みつくと慢性的な炎症が生じ、これが胃がんの原因となります。
また、喫煙や塩分の過剰摂取、多量の飲酒も発症リスクを高めるとされているため、注意が必要です。

スキルス胃がん

スキルス胃がんは、早期発見が難しく、増殖・浸潤が速いため、発症した場合には根治的な治療を受けることが極めて困難である場合が多いです。
若年層でも発症することがしばしばあります。

胃がんの前兆・初期の
自覚症状はほとんどない?

胃がんの前兆・初期の自覚症状はほとんどない?│てんのうじ消化器・IBDクリニック│天王寺駅から徒歩4分胃がんの初期はほとんど自覚症状がなく、進行しても症状が現れないこともあります。
つまり、症状を自覚して胃がんが発見されたときには、かなり進行しているかもしれないということです。
加えて、症状が出る場合には、胃やみぞおちの痛み、胃もたれ、胸やけ、嘔気、食欲不振などが出現します。
症状の多くは、食べ過ぎや刺激物の摂り過ぎなどで現れる一時的な急性胃炎などでも同じような症状が見られるため、症状に気づいているにも関わらず、受診を先送りにしてしまう原因にもなっています。
早期発見・早期治療のためには、症状のないうちあるいは軽い症状が続いた段階で、検査を受けることが大切です。

胃がんの原因はピロリ菌?
ストレス?

ピロリ菌

胃がんの原因はピロリ菌?│てんのうじ消化器・IBDクリニック│天王寺駅から徒歩4分ピロリ菌は「ヘリコバクターピロリ」とも呼ばれ、胃粘膜に感染して胃炎を引き起こす細菌です。
ピロリ菌は胃酸を中和する「ウレアーゼ」を生成するため、胃内で生き続けることができます。
長期間の感染によって萎縮性胃炎を引き起こし、胃がんの原因となることがあります。

ピロリ菌について
詳しくはこちら

ピロリ菌以外の原因

生活習慣

塩分の摂り過ぎや喫煙、多量の飲酒、野菜や果物の不足がリスク因子です。
特に高塩分食によって胃粘膜が傷つけられることで、胃がんのリスクが高まります。

胃がんの検査

胃がんの検査には胃カメラ検査や胃部X線検査(バリウム検査)があります。胃カメラ検査では直接粘膜を観察でき、特殊な光や薬剤により病変を強調したり、疑わしい組織を採取して病理検査を行うこともできます。病変の確実な発見には胃カメラ検査が推奨されます。

胃カメラ検査について
詳しくはこちら

胃がんの治療

治療には内視鏡治療、外科的手術、薬物療法(抗がん剤治療)、緩和ケアがあります。
胃がんの進行状況や患者様の状態などに応じて治療法を選択します。

早期胃がんの場合

早期胃がんの治療には内視鏡治療と外科手術があります。
胃の周囲にあるリンパ節への転移のリスクが低い場合は、内視鏡から電気メスを出して病変の切除を行う「内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)」を行います。
ESDであれば開腹しないため、外科手術よりも患者様の負担も少なくて済み、全身麻酔を施す必要もありません。
また外科手術のように胃が小さくなることもないため、体の負担が比較的少ない治療です。
ただし病理検査の結果、リンパ節転移のリスクがある場合は追加で外科手術が必要です。

進行胃がんの場合

遠隔転移がなく、手術でがんが取り切れると判断されれば、外科手術を行います。
がんが進行している場合、手術前にがんを小さくする化学療法や、術後再発予防のための化学療法を併用することもあります。
遠隔転移がある場合は、がんの進行を抑えるための化学療法を行います。
胃がんは早期発見が重要なため、定期的な胃カメラ検査が推奨されます。