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貧血

様々な不調を引き起こす
「貧血」とは

様々な不調を引き起こす「貧血」とは貧血とは、血液中の赤血球の数や酸素を運ぶ役割を持つヘモグロビンというタンパク質の量が不足し、血液が十分な酸素を体の組織に届けられない状態です。
そのため、ヘモグロビンが低下すると、体の各部位に酸素が行き渡らず、さまざまな不調が現れます。
通常、貧血の基準は男女によって異なり、ヘモグロビンの濃度が男性では13.0g/dl以下、女性では12.0g/dl以下の場合、貧血と診断されます。

貧血の種類は4つ

貧血は、以下の4つの種類に分類されます。

鉄欠乏性貧血

体内の鉄が不足し、ヘモグロビンが十分に作られないことで発症します。
貧血全体の大部分を占めます。

二次性貧血

腎不全、肝疾患、内分泌疾患、悪性腫瘍などの疾患が原因で引き起こされる貧血です。
特に高齢者に多く見られます。

再生不良性貧血

血液を作る骨髄の機能が低下し、赤血球が不足することで発症します。

悪性貧血

進行した萎縮性胃炎により、内因子分泌が欠乏することが原因で発症します。
症状として、動悸や耳鳴り、めまい、全身倦怠感、歩行困難、視力障害などが出現します。

貧血の症状チェック

貧血の症状チェック
  • 瞼の裏が白い、顔が青白い
  • すぐに疲れる
  • 動悸や息切れがある
  • 頭痛やめまいがする
  • 食欲不振
  • 爪がもろくなった

上記のような貧血の症状が出たら、医療機関を受診してください。

貧血の原因と考えられる病気

貧血は、大腸がんや胃がんなどからの出血により生じることもあり、命に関わる可能性もあります。
症状が続く場合は、詳しい検査を受けて原因を調べる必要があります。

原因

赤血球の産生低下

造血細胞の異常や鉄、ビタミンの不足によって赤血球が作られなくなることで起こります。
食生活の乱れや婦人科疾患、消化器の病気などが原因となります。

赤血球の減少

消化器疾患による慢性的な出血や赤血球の異常破壊によって起こります。
長期間、消化器からの出血が生じると、その分血液を多く作る必要があるため、血液の主成分である鉄が不足し、赤血球も減少します。

骨髄の異常

骨髄の機能異常で血液が十分に作られず、全身に行き渡らないことで発症します。

鉄欠乏性貧血

貧血の多くは鉄が不足する鉄欠乏性貧血です。
貧血の症状は、血液中の鉄分が足りなくなることで生じます。
栄養バランスの悪い食生活や、消化器の出血で鉄分は不足することがあります。
生理や過剰なダイエットが原因となることもあり、特に女性が発症しやすいです。

病気

胃がん

初期の胃がんはあまり症状が現れないですが、病状が進むにつれて、出血が生じることで、吐血や下血、貧血といった症状が出現します。

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大腸がん

初期の大腸がんの多くも、あまり症状が現れませんが、大腸からの出血が続くと貧血の症状が出現します。

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白血病

白血病では、骨髄に異常が起き、白血病細胞が増えていきます。
それに伴い通常の白血球の量が減少すると赤血球や血小板の量も減少するため、出血しやすくなり、貧血が起こることがあります。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

病状が進行して潰瘍から出血が起きると、貧血などの症状が現れることがあります。
問診で吐血や下血がないかを確認し、状況に応じて内視鏡を使用して胃の内部を直接確認します。

詳しくはこちら

慢性腎不全

慢性腎不全により腎臓の働きが低下すると、赤血球を作るホルモンの分泌が減少するため貧血が起きることがあります。

貧血の検査(目安となる数値)

血液検査で赤血球数やヘモグロビン、ヘマトクリットの値を確認し、診断します。
ヘモグロビン量に応じて以下のように軽度、中度、重度に分類されます。

軽度

ヘモグロビン量 10~12g/dl

中度

ヘモグロビン量 7~9g/dl

重度

ヘモグロビン量 4~6g/dl

貧血の治療

これまでご紹介してきたように、貧血の原因は多岐にわたります。
そのため、まず原因を突き止めることが重要です。
治療法は以下の通りです。

原因疾患の治療 胃潰瘍や十二指腸潰瘍、がん、子宮筋腫、腎不全、白血病などが原因の場合、その疾患の治療を優先します。
食事療法 栄養バランスの乱れが原因の場合、鉄分やビタミンを食事でしっかり摂取することが重要です。
薬物療法 必要に応じて鉄剤やビタミン剤を処方します。
服薬は1~2週間で効果が現れますが、途中でやめずに3~4ヶ月続けることが大切です。
副作用がある場合は、シロップや注射に変更することもできます。

貧血のすぐに実践できる
治し方・対処法

すぐに出来る対処法と、貧血に効果がある食べ物をご紹介いたします。

対処法

  • 低い姿勢をとり、目を閉じて安静にする
  • 貧血によるめまいや立ちくらみを感じた場合は、その場にしゃがむ
  • 水などの過剰な補給は控える
  • 横になれる場合は、足を頭より15~30cmほど高くして横になる

貧血の対策にチョコは効果がある?手軽に買えて効果がある食べ物

  • ホワイトチョコ以外のチョコレート
  • ゆで卵、半熟卵
  • 鯖の塩焼き
  • ひじき煮
  • 鉄分配合の飲み物
  • ドライブルーベリー
  • ココア